もう6月が終わりますね。
4月から入職し、「そろそろ一人立ちだね。」と言われる時期ではないでしょうか。
一人立ちという言葉を聞くと少しそわそわしますね。
「やった。」と思う人は少ないじゃないでしょうか。
「大丈夫かな。不安だな。」
と思う人の方が多いと思いますが、
統計を出したわけではないので本当のところはどうかは知りません(笑)
僕の周りでは2:8の割合でした。
一人立ちの時期は働いている場所、部署によって大きく違いがあると思います。
重症部門(救急、ICU、その他ユニット)は一人立ちはまだまだ先だよ
ってかたもいるかな。
そんな方は、一人立ちに向けて必要なことを知ってもらえたらと思います。
この三か月は指導者とペアになり日勤業務について覚えたはずです。
受け持ちを通して、スケジュールを立て優先順位を考えた看護を提供してきましたね。
そして基礎看護技術の習得もしたと思います。
VS測定、清潔ケア、移乗、与薬、医療機器の取り扱いなど挙げればきりはないですが…
さぁ!明日から一人立ちです!!
まず何からしたらいいかわからなくなりますよね。
×見張ってるわけではないですよ。
いつでも相談してきてくれて大丈夫です。
ペアの時に口酸っぱく言われたと思いますが「報告・連絡・相談」
これができるかできないかで一人立ちの判断基準としています。
「何を報告・連絡・相談したらいいかわからない」
「自分ではしてるつもりなのに足りないって言われる」
何を伝えたらいいか分からないのは当然だと思います。
なぜならある程度の疾患病態の知識が必要となってくるからです。
僕はどう乗り超えたかというと、「ケア、処置の”前後”は報告する。」
これを徹底しました。
今から何をするのか、実施した結果はどうだったのかを指導者に伝えるようにしました。
あとは「変化」があったことはすぐに報告しました。
例えば、医師から新しい指示が出た、点滴の流速が変わった、VSの変化があった等
とても大事です。実際・・・医師も間違えた指示を出すことがあります。
それを間違ったままにしてしまうと、患者に危険が及ぶ可能性がありますね。
それだけではありません。新人看護師にも責任が及びます。
最終実施者である看護師がストッパーになる必要があります。
新人看護師にそのストッパーは難しいため、指導者、先輩看護師に報告して
気付いてもらう必要があるのです。
また、医師からの指示が変わることで観察項目が変わることもあるので
その確認を指導者とする必要がありますね。
「多重課題で業務が立て込んでいて自分自身で解決できない時」
そんなときは指導者に相談しました。
指導者に丸投げするわけではないですよ。
「AとBをどちらか先に実施するべきか分かりません。〇〇のためAから取り掛かり、その後Bを行おうと思います。」
となけなしの考えを伝えます。
考えた結果わからない訳ですし・・・。
一人で対応できない事案は患者からの訴えもあったりしますね。
「患者からの訴えは一言一句、指導者に伝える」
コミュニケーションエラーを防ぐために相手からの言葉、意図を汲み取る必要があります。
分からない時、答えられない時は指導者に相談することがベターだと思います。
今年の新人看護師はCOVID-19で集合研修ができなく大変な状況下であり
技術に不安のある人が多いのではないかと思います。
先輩に見てもらって技術の合格はもらったけども…。これで合っているのか?
集合研修がなくなり、看護技術の演習もOJTで行われていると思います。
正直なところ、根拠が薄い新人看護師も多いのではないでしょうか。
「自信のないケア、初めてのケアは報告」
不利益を被るのはあなたじゃなくて患者ですからね。
報告・連絡・相談のポイントをまとめました。
1.ケア、処置の”前後”は報告する。
2.変化があったことを報告・相談する。
3.多重課題で業務が立て込んでいて自分自身で解決できない時は相談する。
4.患者からの訴えは一言一句、指導者に伝える。
5.自信のないケア、初めてのケアは報告・相談をする。
これだけでも、患者や新人看護師の安全を守れると思います。
一人立ちにむけて「報告・連絡・相談」を徹底していってください!!!
少しでも参考になれば幸いです。
またSBARなどの伝わる報告の仕方について書きたいと思います。