今回は心電図の勉強をし直そうと思い、この本を手に取りました。
心電図は循環器、集中治療に携わるNsには必須の知識だと思います。
だからこそ、心電図の本は山ほど出版されていますよね。
看護師向けの書籍棚でも「心電図」とカテゴライズされていたりします。
「心電図の勉強しよ~」と軽い気持ちで本屋に行くとどれを選んでいいか分からなりませんか?
僕もその一人です(笑)
たくさん情報があるとどれがいいんだろう、これがわかりやすいかな、物足りないかな?
専門書は安い買い物じゃないし失敗したくないですよね。
◎細かい理論には深入りしない
◎緊急な心電図はパターンで覚える
◎病態から心電図を思い浮かべる
◎治療とセットで覚える
帯に書いているよう、上記が本書のポイントです。
細かい理論には深入りしない
初学者がまず最初につまずく、”理論”がずらずら書かれていないです。
文字ばっかりそして分からない単語がひしめいている文章を読む必要がありません。
覚えるべきポイントのみをサラッと書いてくれているので、こういうものだと思って読み進めることが可能です。
緊急な心電図はパターンで覚える
ここがこの本の大きな売りじゃないのかなと私は思いました。
心電図の参考書らしくないです。もちろんいい意味でですよ。
普遍的な心電図の本で、ある不整脈の説明をするとき「PQ時間が〇秒以上と延長し…」とだらだらと頭に入りにくい数字が並びます。
はい!ここで少し挫折しますよね。本書ではそれがありません。小さい四角がいくつといったように、なぜかそっちの方が頭に残ります。
緊急性の高い不整脈から経過観察でいい不整脈とざっとこんな感じですよと紹介されています。
「へー、ほー」と読み進めらます。
もちろん不整脈だけではなく、虚血性心疾患による心電図変化についても記載されています。
このセッションもめちゃめちゃわかりやすいですよ。
病態から心電図を思い浮かべる
ここはレジデント向きなのかなと思いました。
知ってて損はないですよね。
サラッと流します(‘◇’)ゞ
治療とセットで覚える
ここもそうですね、レジデントを対象にしているためどの薬剤を使用するかという話がでてきますが…
超緊急、致死的不整脈に関しての対応はNsももちろん知っておくべきです。
なんなら、1年目のNsさんも必須の知識と技術だと思います。
詳しい対応はその他の書籍で確認する必要がありますが、この波形パターンだと危険ということを学ぶことができると思います。
本書は若手Nsが読んでもわかりやすく、挫折しない設計になっています。
(著者が完読することを考えてくれている。)
中堅Nsは、物足りなさを少し感じるかと思いますが…教育する際の参考になると思いました。
ぜひ本屋で見てください(^^)