お久しぶりです。
少しバタバタしており投稿ができていませんでした。
今回は血液ガスについてお送りします。
以前、呼吸生理で低酸素をきたす病態を知ってもらったと思うので次に、血液ガスを用いて一歩進んで考えられるようになれば良いかなと思います。
血液ガス採取は集中治療領域だけではないですね。
一般病棟でも急変時に採取されることもあります。
その血液ガスを少しでも理解できれば患者さんの病態理解につながると思いませんか?
タイトル通り「誰でもできる!」をモットーに!!!
本日は分析の前段階のお話・・・・
目次
1.血液ガスのルール
2.血液ガスで何をみたいのか?大切な4項目
1.血液ガスのルール
血液ガスでは、PaO₂やPaCO₂このような表記があります。
大文字や小文字には意味があるって知っていましたか?
PaO2:動脈血 酸素 分圧
PAO2(Aは小文字):肺胞気 酸素 分圧
とこのように、決められています。
一文字目の分圧(圧力)
P:pressure(圧力)、単位はTorr=mmHg
F:fractiom(分画、割合)、単位は%
S:saturation(飽和度)、単位は%
二文字目の場所
I:inspiratory(吸入気)
A:alveolus(肺胞)
a:artery
ちなみに…酸素飽和度表記の決まり事はこちらです。
SpO₂やらSaO2等の表記ですね。
余談ですが…分圧とは何かわかりますか?
普段感じることはないが、圧力が私たちにはかかっています。
それは、大気の重さ(=気圧)です。海抜0mに住んでいる人たちには760mmHgの圧がかかり
標高の高い人たちは760mmHgより少ない圧がかかることになります。
私たちの吸っている酸素は気体の21%でしたね。
気圧760mmhgで過ごしていると酸素分圧は160mmhgとなり、
標高の高いエベレスト(8400m)では、気圧は272mmHgで酸素分圧は57mmhgとなります。
2.血液ガスで何をみたいのか?大切な4項目
pH、PaO₂、PaCO₂、HCO₃⁻
この4つです。これさえあれば概ね分析はできます!
各々の正常値は知っていますか?知ってますね!
pH:7.4±0.05
PaCO₂:40±5mmHg
PaO2:80~100mmHg
HCO₃⁻:24±mEq/L
呼吸はPaO₂とPaCO₂を見る。
酸ー塩基平衡はpH、PaCO₂、HCO₃⁻を見る。
それをどのようにして分析していくかは次回の記事とさせて頂きます。
この田中竜馬先生の著書を参考にしています。
簡単、手軽に読めるので気になった方は、ぜひ本屋に行って見てください。